釣り初心者が1年で10個のリールを使って行き着いた3つ
初心者にオススメのリールはこれだ!! とは言えない初心者なんですが……、初心者なりに初心者の視点からこれまでに試してきたリールについての考察です。
先日10本の釣り竿を使ってきた感想をまとめましたが、この1年で購入したリールの数を改めて数えてみたらこれもちょうど10個でした。釣り竿だけでなくリールにおいてもかなりの試行錯誤がありました……。
リール選びは初心者にとって釣り竿以上に難しいものでした。というのは唯一重量だけは数値からその意味がわかるものの、それ以外のステータスは何を示すのかさっぱりわからなかったのです。そんな状態から徐々にいろんなリールを試していった過程や感想を書いてみようと思います。
まず最初に購入したリールはこれです。
シマノ (SHIMANO) リール アリビオ 2500 3号120m 糸付
- 出版社/メーカー: シマノ(SHIMANO)
- 発売日: 2011/08/29
- メディア: スポーツ用品
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最初はサビキ釣りをメインとしていたので、サビキ用にとWebで調べて選びました。このアリビオにはこれといった不満もなくしばらく使い続けました。ただしレビューにもあったのですが付属のラインは絡まりやすく、特に慣れない最初のうちは絶対に別のラインに変えたほうが良いとは思います。慣れてくると絡みをある程度避けられるようになりますが、当然ながら最初はその辺の感覚がわからず、かなりの時間をラインを解くことに取られました……。
しばらくはアリビオを3つ使ってました。C3000を買ってPEラインを巻いてエギングに使い、さらに予備のC2500を買って他の初心者と一緒に行くときはこれを使ってもらっていました。
メモ:2500, 3000といった数値はリールの大きさの目安となります。基本的に数値が大きいほど一回のハンドル回転で撒き取れるラインが長くなるようです
いずれも付属のラインは捨てて自分で巻きました。具体的にはこの辺のラインです。
さて、ここまで購入したリールは3つ。その後、なんで7個も買う必要があったか……。
まず1つには、他の初心者と一緒に釣りに行くときに、ある程度数が欲しくなるという事情がありました。なのである程度余分に持っていてもまあ良いだろうと。
それとは別に、新しいリールを購入する際に意識していたのは大きく3つです。
- 釣れない原因はもしやリールなんじゃないか!?と疑う
- より軽いものがほしい
- 状況に応じてパワーやギア比を適切なものにしたい
当初は「リールのせいで魚が釣れないなんてことはない!」と思ってたんですが、現時点のウデマエでも、釣果に影響しそうな理由はすぐにいくつか浮かんできます。それは、
- 軽いほど快適で体力的な消耗が少なく長く釣りができる
- 大物が掛かったときにドラグの性能がバラしを防いでくれている
- ギア比があってないとエギングやジギングではルアーをうまく動かしづらい
釣り竿選びと同じく、とにかく軽量性は強く意識しました。最初のうちはすぐに疲れてしまって長い時間釣ってられない、さらには翌日にすごい疲労が来ちゃう……。なので体力の消耗を抑えることは1年間釣りを続けるにあたっての最重要課題でした。そして軽いリールは驚くほど軽いんです。
ドラグ性能については、初心者でも体感として恩恵を受けている実感があります。ドラグを締めすぎると大物をバラす確率は格段にアップします。そして高価なリールほど明らかにドラグの調整がやりやすく、ラインの出方もスムーズになります。
衝撃を受けたツインパワーとの出会い
釣りを初めて半年以上、アリビオを使っていましたがショアジギング用に新しくリールが欲しくなって購入したこれに衝撃を受けます。
シマノ (SHIMANO) スピニングリール 17 ツインパワーXD 4000XG
- 出版社/メーカー: シマノ(SHIMANO)
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ジギング用のロッドに装着するとめちゃくちゃキマッタ。。。持っていたジギングロッド(コルトスナイパーS1000MH)にアリビオは、見た目もパワーも不釣り合いだったことが一目瞭然でわかりました。
そしてこのリールが気に入ったのでウキフカセにもこれを使ってみたんです。すると30-40cmサイズの魚がかかったときの安心感が半端ない!ドラグが調節しやすくて、すぐに適切なところに合わせられる、そして予想外に大物が掛かったときにドラグが出ていく感じが滑らかな上になんとも心地よい。性能も使い心地もとっても気に入ってしまいました。
ところが……。
先日書いた一瞬置き竿したエギングロッドが海中に引き釣りこまれたときに、付けていたリールがこれです。釣具史上最も高価な商品は購入1ヶ月後の不注意で失われてしまったのです。
というわでこのあとまた新たなリール探しが始まりました……。
そんなこんなで初心者の釣行においてこの1年間で生き残ったベストリール3つを挙げてみます。今はこの3つが完全にスタメンとなり、代替が利かない安定した状態で落ち着きました。
ウキフカセ用のリバー付きリール
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ウキフカセのときに使用しているリールです。1万円台で購入できるリールです。
先日花暮岸壁でボラ(60cm)を釣り上げたのものこのリールです。65gの超軽量ロッドで60cmの魚を掛けてしまったものだから長時間ラインを出し入れしながらなんとか相手のスタミナを削ったわけですが、それが出来たのはこのリールの恩恵が大きかったと思います。ひたすらドラグを出されては巻き、出されては巻き、の繰り返しだったのでリールの性能が存分に試されていたと思います。
伊豆下田遠征でシマアジを釣りまくったときのリールもこれでした。
また所持しているリールでは唯一のレバー付きです。まだぜんぜん効果的に扱えませんが、グレ釣りの動画をみていたらレバー付きのリールをオススメしていたので、大物に対処すべくレバーブレーキを練習していこうという意図もあります。
ショアジギング用のリール
シマノ リール スピニングリール 18 ステラ 4000XG
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ショアジギング用のリールとして、置き竿ロストしたツインパワーのあとを継いだのがこれです。
より軽く、よりパワーを、とツインパワーを超える性能で探したらSTELLAになってしましました。性能はもう何の不満もなく、あまりに自然すぎて違和感が何も意識に上ってこないです。これを買うまではエギング用のタックルでメタルジグも投げてたんですが、それももうやらなくなってしまったほどしっくり来すぎてます。
エギング用のリール
シマノ(SHIMANO) リール エギング 17 セフィアCI4+ C3000SHG
- 出版社/メーカー: シマノ(SHIMANO)
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エギングロッド用のリール「セフィア CI4+」です。これも何の不満もありません。持った感想はとにかく軽い。夏前まで使っていたエギングタックルもお気に入りでしたが、これは完成形という感じです。専用のロッドに専用のリールを使うとこう完璧なタックルになってしまうわけですね……。
もし今かつての自分に1つだけリールをオススメするなら…
初めてならアリビオのC3000かな。サビキ釣りにはもちろんフカセやその他にも十分に対応できて価格も安いです。
次点でツインパワーXD 4000XGです。これを使うともうアリビオは使えなくなっちゃうんですけどね……。
リール選びは難しいけど楽しい
リール選びは本当に難しいです。安価なアリビオでも十分なんです。でも3000円プラスして上のグレードのものを使うとはっきりその違いと良さがわかってしまう。それでもっと上のグレードを試してみたくなる、そんな1年でした。
どんなリールが良いのか考えることは、結局自分が何をしたいのかを考え続ける旅でもありました。価格を抑えて最大限の釣果を得よう!というのもありだし、釣果とは別に高性能の道具を扱う心地よさを味わうもよし、安いものをたくさん買って余らせるくらいなら最初から良い製品を使って大事に長持ちさせたほうがむしろ安いかもしれない。でも今後どれだけ釣りをするかもまだわからないうちに高価な買い物をしても無駄になるかもしれない……。もし自分が何をしたのかをはっきり理解していても、そもそもたいしてリールを使ったことがない状態ではどのリールが自分にあっているかを判断できない……。そんなことを考え続けていました。
結局自分の場合は、そんな試行錯誤の過程自体を楽しんでいるのだと思います。
シマノに偏っちゃったのは……
先日のロッド選びの記事に「シマノ一択じゃなくても良かったのでは無いか?」とのコメントを頂きましたが、最初に買ったシマノのロッドに他のメーカーの商品が取り付けられるのか試したことがなかったので不安だったのと、外メーカーに視野を広げるとまた新しい基準や多くの情報を消化する必要を感じたため、ロッドもリールもシマノ製品から選んでいます。他のメーカーの商品がNGなわけでは決してないです。