普段あんまり本は読まないんですが、最近は釣りに関係する本を少しずつ読んでいます。
いっつもどうしたら釣れるのかということに思いを巡らせるのですが、釣りはなんとも得体が知れず……。実践と合わせて少しずつ知識も増やしていこうと思っています。
『イカ先生のアオリイカ学』という本を読みました。
イカ先生のアオリイカ学ーこれで釣りが100倍楽しくなる! ー
- 作者: 富所潤
- 出版社/メーカー: 成山堂書店
- 発売日: 2017/09/03
- メディア: 単行本
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なかなか衝撃的な内容が書かれていました。
- アオリイカの成長に関する詳しい説明とその年のサイズ予測方法
- 日本海側と太平洋側ではアオリイカの行動が根本的に違う。遺伝子的にも遠い
- 能登半島より北のアオリイカは半島に引っかかって南下出来ずほぼすべて死滅する
- 太平洋側のアオリイカの移動パタン
- アオリイカの胃袋を中身を成分分析するとほとんどエビを食べていない
等など興味深い内容が書かれていました。
嬉しいのは、著者は独自に学術的な資料を集めて極力客観的な根拠に基づいた考察してくれている点です。
釣りに関する話は個人の経験則でいろんな人が違うことを言う……なんていう話を聞きますが、データに基づいた情報を誰にでもわかるように易しく紹介してくれているのは大変助かります。
著者はエギングにおいてアオリイカの視認力や釣り人に選ばれるエギについての考察から、「エギのカラー差は釣果にほとんど影響を与えない」ということを主張しており、なかなか強烈な内容に驚かされます。ならば何がエギングでは効果的なのか……といった釣り人が気になる部分にフォーカスしてくれている点も嬉しいです。
これまで闇雲にエギングをしてましたが、エギングの際にアオリイカの行動を想像するときの基礎的な知識として大いに役立ちそうです。